日本の特別地域 特別編集66 これでいいのか 佐賀県
日本の特別地域
どマイナー佐賀の売りはズバリ素朴な「田舎」地方創生で佐賀人はどう動く!?
地域のイメージというものがある。どこどこは都会だとか、どこどこは歴史があるだとか、そういうものだ。 佐賀県は、このイメージが著しく悪い。いや、「悪い」というよりも、「イメージすら希薄」な土地だ。 九州の「首都」というべき福岡、維新の英雄を輩出した「隼人の国」鹿児島、出島とハイカラな長崎など、 九州の各県はそれぞれが強烈なイメージを持っているのに対し、佐賀県はそうしたものがない、 もしくは意識されていない。かなり好意的な表現を使っても「地味」なのである。 かといって、佐賀県に売りがないわけではない。 吉野ヶ里に代表されるように、古くから文明が栄え、明治維新に際しては、中心的な役割を果たした「薩長土肥」の一角だ。 こうやってみると、「なんで佐賀はこんなに地味なのか意味がわからない」と思ってしまう。 本書は、この謎を解き明かす一冊だ。佐賀県はどうして「地味な田舎」なのだろうか。 なぜ福岡が九州随一の都市なのに、隣接する佐賀県はその恩恵を受けていないのか。 我々は、様々な角度から佐賀県を分析し、佐賀県の「隠された実力」と「何が問題なのか」を探った。 そして見えてきた、本当の佐賀県とはいかなるものだったのかを探求していく。