日本の特別地域 特別編集67 これでいいのか 岐阜県
日本の特別地域
発展著しい岐阜 実態は揉め事だらけ!美濃と飛騨の確執は根深い!?
知名度もビミョーで中途半端な印象の岐阜県。 しかし、日本のへそ、日本の重心、美濃を制する者は天下を制す、ともいわれる 日本のセンターにして交通の要衝。名古屋にもシッカリと依存し、中京(名古屋)圏の一角として産業集積も進み、発展も著しい。 さらには現代産業ばかりでなく、刃物、焼物、そして2014年末に世界遺産に登録された美濃和紙など伝統工芸も盛ん。 だが、発展しているのは名古屋に近く、交通の要衝に位置する美濃地方ばかり。 そうした影響もあり南北で明らかにコントラストが違う岐阜だが、それも仕方がない。 間が山で遮られていることもあるが、美濃と飛騨はもともと同じ国ではないからだ。 文化・風習・言葉・気質が違う。さらに歴史的にずっと疎遠な関係だったのに、強引にひとつの県にされてしまった因縁もあって、 今でも両者には目に見えない確執やライバル心、はたまた羨望めいたものも存在する。 本書では、美濃・飛騨双方の地域性や確執、問題点、名古屋依存体質などを取り上げ、 岐阜の素性を暴いていく。さらに県内各地の揉め事がいつまで続くのか? 南北融合は夢のまた夢なのか、 その未来を追求していくことにしよう。