日本の特別地域 特別編集93 これでいいのか茨城県
日本の特別地域
知名度なんてクソくらえ! 知れば驚く茨城県のポテンシャル
2019年の都道府県魅力ランキングで最下位。 これで7年連続最下位となった茨城県。県民の反応はさまざまで「最下位の方が話題になる」と開き直る人、「だから何だ!」と憤慨する人もいる。 ただいずれにしろもはや魅力度ランキングなんて茨城県民の眼中にはない、といいたいところだが、毎年秋に憂鬱な気分にさせられてはたまらない。 そもそも茨城県には他県に負けない強みがけっこうある。都道府県別の農業産出額では毎年のようにトップ3に入り、ピーマンやメロンなどお全国トップクラスの産物も多い。海産物はマイワシやサバの水揚げ量が全国1位。食の豊かさでは全国屈指、首都圏では随一と言っても過言ではない。 さらに、県内のほとんどが平野部で土地はあるから、庭付き一戸建ても当たり前で、多くの県民が快適な暮らしを送っている。そんな茨城の魅力度が最下位って、意味が分からないぞ、ほんと。 しかもだ。先の農業や住環境などの多くの県民が知る限りの茨城県の誇りだが、県や国から公表されているデータを紐解き、分析してみると、あまり知られていない長所もてんこ盛り。給与水準高い、寿命が長い、子供の体力学力も高い。様々な面で豊かな県と言えるのだ。 しかし、これだけ好材料がありながらも、なぜか「魅力がない県」と揶揄されてしまう。 茨城県のさらなる進歩・発展の為にも、その背景にある根深い問題をちゃんと理解する必要があるだろう。 本書では数々のデータ分析から始まり、現地調査を通して住民のリアルな話を交えながら、茨城県の長所と短所を徹底調査。どうもパッとしない県都・水戸をはじめ、各地の問題点を検証しつつ、過小評価されがちな茨城県の実態と進むべき未来を探ってみた。 開き直るにはまだ早い!茨城にはまだまだ秘められた力が眠っているのだ!!