これでいいのか山形県
地域批評シリーズ
閉鎖に分断 バラバラな山形県
日本海に面し、周囲を山に囲まれた山形県は、秋田県と共に「裏東北」と揶揄され、「表東北」で繁栄する宮城県とは対照的に、外から隔絶されていた貧困地域だった。 ただ、だからといって山形県民に強い連帯感があるわけではない。 山形県内は山や川によって村山、最上、置賜、庄内の4つの地域に分断され、それぞれがまるで4つの「国」であるかのように、人々は地域内でまとまり、気質や文化を育み、独自の発展を遂げてきた。 ゆえに山形県民は総じて排他的で頑固である。 だが一方で貧困と戦い続けてきた伝統が息づき、コツコツと働く勤勉性が県民の共通気質として備わっている。 閉鎖と分断、そして貧困という不遇に身を置き続けてきた山形県のこれからとは? 各地の課題や問題点を浮き彫りにしながら、山形の幸せな未来を探っていくことにしよう!