おまわりさんと招き猫 夢みる旅の通り道
ことのは文庫
舞台のモデルは静岡!しゃべる猫・おもちさんと、おまわりさんの小槇くんが贈る、海辺の町の優しいあやかし物語、待望の第5弾!
海辺の町・かつぶし町のおまわりさん・小槇(こまき)くんと、交番に住み着く「しゃべる猫」のおもちさんはパトロール中に謎の遊具を見つけた。それはずんぐりとした白黒の「バク」のアニマルライドだったが、このバクは見かけたと思ったら不意にその姿を消し、また全然違う場所に現れるのだ。そんなとき「夜見る夢を蒐集している」という作家・暁(あかつき)が町を訪れた。「猫も夢を見るのかい?」「もちろん見るですにゃ」そして気が付けば、春から夏に移り変わる町の景色の中にも、不思議な「夢」が侵食し始めて――。今のかつぶし町は現実なのか、それとも夢か。もし夢ならば、そこから町の人が目覚める日は来るのか。癒しの「あやかし」物語、ちょっと不思議な第5弾!