待ち合わせは〈本の庭〉で 吉祥寺・シェア型書店の小さな謎
ことのは文庫
舞台は吉祥寺。個性豊かなシェア型書店の「売り物ではない一冊の本」から始まる、素敵で優しい謎解きの世界へようこそ。
ここは東京・吉祥寺にあるシェア型書店〈本の庭〉。
「棚主」と呼ばれる「小さな書店の店主たち」が、店の中に設置された、段ボールひと箱くらいの広さの棚に、思い思いの本を並べて売っている。そんな小さな書店が約百店舗集まってできた、個性と彩りにあふれた場所だ。
この風変わりなお店には、いつでも小さな「謎」が集まってくる。
青春時代に親友と交換した大切な本の記憶を取り戻したい老婦人。
製作者不明の同じZINEを買い続けるお客さんと棚主の攻防。
書き込みだらけの「読み跡本」に込められた思い。
この書店のはじめの一冊として「売り物ではない本」が置かれた理由――。
当時見逃してしまった誰かの「思い」が、時を超えて「謎」として目の前に現れたとき、
きっとこの書店の仲間は、それをやさしく解く手助けをしてくれる。
書物と珈琲の香り漂う、素敵で優しい「小さな謎解き」の世界へようこそ。