アヒルと犬とそらいろ食堂 季節めぐる、忘れじの記憶
ことのは文庫
アヒルのピー君と、雑種犬のハチと共に営む「そらいろ食堂」では変わった日常が。2025年デビュー作家の心満たされるグルメ小説!
5年付き合った彼氏と婚約破棄をした観月葵は、都会から祖母が暮らす神白村に引っ越し、「そらいろ食堂」を開く。
人との関わりが苦手ながらも、いつか自分の食堂を持つのが葵のひそかな夢だった。
食堂の看板鳥・看板犬は、食いしん坊アヒルのピー君と、おっとりマイペースな雑種犬のハチ。
ピー君とハチをきっかけに訪れるのは、家族関係に悩む大学生、村でちょっぴり有名な変わり者、はたまた妖怪の姿もあって――。
自然とみんなが集まる「そらいろ食堂」で、葵もまた、亡き母の過去と想いに向き合っていく。
のんびりと流れる村の住人との特別な時間を、できたてごはんとともに召し上がれ。