極彩色の食卓 ホームスイートホーム
ことのは文庫
燕と律子。家族よりも「家族」の二人が選んだ道は――。 風光明媚な瀬戸内の島を舞台に贈る、心を満腹にする色彩と食卓の物語
燕と律子。家族よりも「家族」の二人が選んだ道は――。
料理コラムニスト・山本ゆり氏も絶賛の感動大作。
女流画家・律子と暮らしはじめて3年――。
美大卒業を目前にしていた燕はある日、1本の電話を受ける。相手は内定の決まった修復工房の所長で、2週間ほど瀬戸内の小島へ研修に行ってくれないか、というものだった。律子と遠く離れることに不安を抱きつつも瀬戸内海に浮かぶ小島・花之島を訪れる燕。親の都合で島を出た少年、難病の画家の夫を持つ年の離れた美しい妻、美術雑誌の新人編集者。そして老練の修復士・皆本。人々との出会いを通じて、自分の過去と向き合う燕。そして律子にもある変化が――。
風光明媚な瀬戸内の島を舞台に贈る、心を満腹にする色彩と食卓の物語、堂々完結!