弱虫ハムスターは夏の神様の夢を見る
ことのは文庫
私たちはしょせん、神様とその信者という関係なのだ。アガリ症のハムスター(?)と陽キャの神様(?)の可愛すぎる京都・恋物語。
物心ついた時にはアガリ症で人目が怖くて目立たないように生きてきた女子・紬(つむぎ)と、 生まれてこの方緊張したことがなく、とにかく明るく生きてきた男子・瀬那(せな)。 かつて瀬那が野球の試合で見せた物おじしない姿に感動した紬は、自分が勇気を出したいときに、 そのときの彼を「神様」として思い出し、 心の中で拝んでは気持ちを奮い立たせる毎日を過ごしていた。 高校で同じクラスになった二人だったが、ある日大ピンチに陥った紬は「神様」である瀬那に向かって「衝撃のお願い事」をしてしまい……!? 瀬那のペットのハムスターのようないたいけネガティブ系女子と、 お日様のように明るいポジティブ系男子が出会うとき、 彼らは自分たちも知らなかった「もう一人の自分」の姿を見ることになる――。 京都を舞台に繰り広げられる、ネガ×ポジ炸裂のヒューマンラブコメディ!