双刃、奔る。
歪な二人が交わるとき、物語は始まる

澄人教。それは人間社会の奥底に流れる、無意識の悪意。
人間以外の種族を亜人と呼び、人以下と定義する彼らに対して、人ならざる「魔女」を護衛するジグは情報を集めていた。
人間以外からの情報を求めて、鱗人・ウルバスと食事を共にしたジグだったが、その直後、ギルドで澄人教徒の襲撃を受ける。
急変した事態に、もはや火蓋は落とされたと判断したジグとシアーシャ。
この街で作り上げてきた人脈を駆使して、教会へと乗り込んだ二人は、澄人教免罪官・ヤサエルと対峙する。