陰陽師と天狗眼 ―クシナダ異聞・怨鬼の章―
ことのは文庫
広島の公務員陰陽師とフリーランス山伏を襲う新たな怪異とは。桜舞う前日譚『花盗人の頼み事』も収録の、大人気シリーズ第4弾!
巴市の特殊自然災害(もののけトラブル)係へ隣市より応援要請があり、
美郷(みさと)・怜路(りょうじ)・広瀬(ひろせ)の三人が派遣されることに。
事件の概要は「封じられていた神楽面が消えた」というもの。
広島神楽を研究している大学生・由紀子(ゆきこ)の協力も仰ぎ、事件解明に努める中、
「消えた神楽面」をつけた不審な男が由紀子の父を襲い、警察が出動する事態となる。
これをきっかけに「面に取り憑かれたモノ」が、各地で事件を巻き起こすように。
「なれば、鬼にでもなってみれば宜しゅうはございませぬか」
どこか甘やかな囁きとともに、神楽面は彼らにそっと忍び寄る――。